2008年1月28日月曜日

オリーブについて

先日のブログで紹介した郡山松下電工の工場へ岩瀬工房モデルハウスの
宣伝を行った際、裏面に載せた「オリーブの記事」について
今日は紹介したいと思います。

〈オリーブについて〉
私は仙台で過ごした学生時代に、オリーブという雑誌を読んでいました。
オリーブは1982年にマガジンハウスから創刊された隔週発売の女性向け
文化雑誌で、2003年6月発売号を最後に現在は休刊しています。

オリーブは、同じマガジンハウス発行の男性向けファッション誌「POPEYE」の姉妹誌という位置づけでした。しかし、単なるファッション雑誌にとどまらず、音楽や映画、雑貨などの文化記事を通して都会的な少女文化を提示するサブカルチャー誌としての側面を持っていました。
そこで示されたいわゆる「リセエンヌ(仏語で女学生の意)」的なファッションやライフスタイルは、当時の日本中の女学生(と単身で仙台に住む一人の田舎学生)の生活文化に、多大な影響を与えたのです。

オリーブ読者は皆、自らの生活スタイルに対してとりわけ主体的であり、
独自の先鋭的な美知識を大切にし、また総じて自立志向であったと思います。

変わらぬ毎日をいつもより豊にしてくれる喫茶店をひいきにする。
とことん使い込んであげたくなるような愛らしい雑貨を選ぶ。
心の奥まで届く音楽を選んで聴く。
誰にも似ていない自らの生き方を衣服に重ねて主張する。
何事にもつまづきながらいい恋をする。
本当に夢中になれることを探し続ける・・・

オリーブの紙面から浮かび上がるこうした「夢見るオリーブ少女」の
生き方に私は憧れ、傾倒していきます。
それは私が、大きな期待とともに始まった学生生活の本当の
厳しさに気付き、やがてモラトリアムの闇に飲み込まれて苦しんだときに、
暗闇の中に差した一筋の救いの光でした。

そしてその光は、のちに就職し、結婚して、その間オリーブのことなど
すっかり忘れて夢中で生きてきた今でも、変わらずに私の足元を
照らし続けているような気がします。

「オリーブ少女」という言葉を生み出し、無二の少女文化を発信し続けた稀有な雑誌が休刊になって久しく経ちました。
あの頃の「オリーブ少女」たちは今、どんな生き方を選んでいるのでしょう。

記・吉田健一



このような記事を載せ配っていました(^ー^)ノ
このチラシを読んだ方の中にオリーブの愛読者がいたら
少しは共感していただけたでしょうか??(^^)

ゆーたろー

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